今夜もいま辛い時間を過ごしている君の話を聞かせてほしい。

SCHOOL OF LOCK!

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聴取期限 2023年11月31日(火)PM 10:00 まで

今夜もいま辛い時間を過ごしている君の話を聞かせてほしい。



こもり校長「昨日は、『いじめで辛い、君の話を聞かせてほしい。』という授業をやりました。
“いじめ”が約68万2千件が認知されて、さらに被害が深刻な“重大事態”とされるものは923件もあって…というニュースを目にしていろいろ思う中、昨日、すごくこう…考えるところもあり」

COCO教頭「そうだね」

こもり校長「昨日、冒頭でも話したんだけど、これも全部がわかってるものではなく、氷山の一角かもしれないし。俺たちが知らないだけで、SCHOOL OF LOCK!に通っている生徒が、同じ経験をしているかもしれない。
昨日は2人の生徒と話しました。
RN 走るマッチ棒と、RN 根明になりたい根暗
RN 根明になりたい根暗とは11時台に話したんだけど、生放送授業中だけでは時間が足りなくて、その後も、時間が許す限り話させてもらって。昨日、授業に参加していた生徒は、その後が気になってるはずかなって思うし。どのくらいだったかな」

COCO教頭「30分、40分くらいかな?」

こもり校長「放送が終わってから、0時半ぐらいまで話させてもらって。もしかしたら、今日登校してくれていたら、1日ぶりだね!」

COCO教頭「そうだね」

こもり校長「1日ぶり、どう? 根明になりたい根暗とは、昨日、いろいろ話して。今日ね、学校に行くって話もしていたからね。それは生徒のみんなも聞いてたところだったね。根明になりたい根暗自身も、その後、職員と校長と教頭と話していく中で、もちろん全部ではないけど、思うことっていうのを俺たちに話してくれて。
あの時間だけでは、授業内だけでは話せなかった話も話してくれて。
で、俺たちも、話している中で、“もしかしたらこういうことが出来るんじゃないだろうか”“こういう方法だったら根明になりたい根暗は、吐き出せるじゃないけど、自分が思うことを伝えられるんじゃないか“っていう話もさせてもらいました。
今後、もしよかったら掲示板とかにも書き込んでほしいし、俺たちも見ているし、なにかまた伝えられる方法があれば、俺たちに伝えてほしいって話しました。
掲示板にも、根明になりたい根暗に、書き込みが届いていて。思うことが生徒にもあって…」

いつか...ね!
根明になりたい根暗さんへ
お話聞いて、自分と重ねてしまいました。
私も今、部活で周りとの隔たりを感じながら毎日部活に行ってる。
だから、貴方の気持ちは痛いほど分かる。

大丈夫だよ。
貴方は頑張ってるよ。
今は貴方自身を認めてあげれないかもしれない。
でも、私は、貴方が貴方のことを愛して上げられるようになってくれたら嬉しいな。
私も、私自身を愛してあげられるようになるね。
他の人が自分を愛してくれてるかなんて、実は意外と分からない。
だから、まずは自分で愛そう。自分のこと。

拙い文章で、ごめんね。
いつか、貴方が自分自身をしっかり、じっくり愛してあげられるようになってたらいいな。

今日は、吐き出してくれてありがとう。
また辛くなったら吐き出しにきてね。
ゆっくり、ゆっくりね
応援してるよ!

あかきいあおりんご
女性/14歳/福岡県
2023-10-24 00:19


こもり校長「今言ってくれたみたいに、もちろん自分のことも愛してほしいと思うし。本当にそう思う。もちろん相手が自分のことを愛してくれるかなんて、わかんないし。昨日、RN 根明になりたい根暗が言っていたみたいに、“話したところで何になるの?”って」

COCO教頭「確かに言ってたね」

こもり校長「“現状が変わるとも思えないし”って…。まさにほんとその通りだし。昨日も言ったけど、俺たちが直接行って、何か手を差し伸べることも出来ないし。でもやっぱり、そこに対して、諦めたくないって気持ちもあるし。こういう風になった時に、いつも改まっちゃうから。
なんか、“こういう時だけ”って思う生徒もいるかもしれないけど、そういうことでもなくて。俺たちの中では、“辛い思いをしている生徒、君がいるから掲示板を見てるぞ”ってことでもなく、すごいバカげた授業をやってる時でも…地域に変なモノが流行ってるとか、恋バナとか、受験で手一杯です〜とかやってる時でも…普段からやっぱり、すごく気にしているし」

COCO教頭「そうなんだよ」

こもり校長「やっぱ、おせっかいなのかもしれないけど、出会っちゃったじゃん!っていう。ここで!
SCHOOL OF LOCK!で出会っちゃった生徒のことは、やっぱずっと気になるし、掲示板でも見てるし。“それは愛じゃないよ”って思っちゃうかもしれないけど、俺たちはずっと気にしている。一方通行になってしまうかもしれないけど、俺たちはずっと気にしている。こういうことがあるから、こういう授業するから、あらたまっているわけではなく、毎日の中で、やっぱりどこかしらで、出会った生徒のことはずっと気にしているし。だからこそ、掲示板に書いてほしいし。
何かあったことの、結末はやっぱり知りたい! その後、わけわからなかった地域の変なものがなんだったのかも知りたい。恋の行方も知りたいし、受験がどうなったのかも知りたいし、君がどういった道を選んだのかも知りたい。それと同じ。みんながどう思ったのか、どういうふうにいるのか。ここで出会ったからには知りたいなって思うし。だから君の声を聞きたいと思っている。
だからこそ、何か少しでも俺たちでよければ、話を聞かせてもらおうと思う。
SCHOOL OF LOCK!開校です!」


♪  ほんとのきもち / 高橋優


こもり校長「やっぱり気になるね。すごく気になる。生徒のみんながすごく気になるし。正直やっぱり、今の自分の気持ちを話すと、やっぱ怖いのよ、俺も。こういう、みんなが遭っている状況を聞くことは、ちょっと怖い。いじめで辛いっていう君の話を聞いた時に、俺が何を言ったらいいのか、言ったことによって、その生徒に届く言葉もそうだけど、周りの聞いている人からどんな目を向けられるんだろうか、どんな声が届いてしまうんだろうかって、正直怖くなってしまう部分もあるんだけど。でもやっぱり正直、諦めたくないのよ!ここに来てくれた生徒が何かを話すということを、その気持ちを受け止めるということを、一緒に12時をまたいで、明日を迎えるということを、諦めたくないです、僕は、すごく。だから、めちゃくちゃだから生徒の君のことが気になるんです。毎日、毎日。
学校が嫌だという気持ちもあります、正直。でも、みんなに会えば、今日やってよかったかもって思うし。その後があれば、やっぱりやってよかったなって思うし。そんなことをこうやって思い出せる、この場所も好きだし。俺はみんなが好きだなって、すごく今、思っている。
書き込みもいっぱい届いている」

COCO教頭「いっぱい来ているね」

相談
昨日逆電してもらって今日、部活に行って「あ、無理しなくていいんだ」って思えたらすごく気持ちが楽になりました
ほんとに些細なことでもいいんでいじめられてる生徒さんほんとに勇気があれば書き込んでみてください。ネガティブがみんなに移るって思っちゃうかもだけど生徒のみんなほんっっっとに優しくてそんなことないから!
一回言葉に、文章にすることで自分の思ってることが素直に分かるし少しだけスッキリするかもしれないから。

走るマッチ棒
女性/18歳/兵庫県
2023-10-24 21:53


COCO教頭「よかった…。すごい勇気を出して昨日は電話してくれたと思うんだよ。もちろん我々は、今日どうだったかなって気にしているし。そういう中で、少しでもちょっとだけでもモヤモヤが少なくなるといいなって思っていたから。今の書き込みを聞いて、少しこっちも安心出来た」

いじめ
今日も無視されました
学校に行く前はめっちゃ吐きそうになって、無視してくる人が増えてるんじゃないかって考えると教室にはいしるもしんどかったです
結局、教室にはほとんど居れなくてカウンセリングを受けて保健室で過ごしたあとは早退しました
でも、無視してくる人は増えてなかったからこのまま増えないんだったらいいんじゃないかっていう諦めの感情が出てきました

根明になりたい根暗
ー/14歳/佐賀県
2023-10-24 21:08


こもり校長「俺、それでもいいと思うんだよ。人に話すということが、何かになることだって、俺は本気で思っているから! 人に話すっていうことがきっかけになることがあるんだけど、それでも、気持ちが“うっ”ってなっちゃうのは、悪いことでもないし。でもそれで、自分の中で“これ、このままだとまずいかも”って思って、1回帰るって選択を取れたということに対しても、俺はちょっと変わった部分があるんじゃないかなとも思うし。
わからないよ。それがもしかしたら、自分を追いかけてしまうことになるかもしれないけど、本当にそういう心の機微を見逃さないでほしい。
今夜も昨日に引き続き、辛い思いをしてる生徒の話を聞いていく。昨日の放送を聴いて感じたこととか、何か伝えたいことがある生徒も、ぜひ、書き込んでほしい。
昔辛い思いを経験して今はこういう状況です、みたいなことを教えてくれる生徒がいれば嬉しいし、あとは、辛い思いをさせてしまった側だった……そんな生徒がいれば、そういう話も聞かせてほしいです。今日も1日、一緒に授業していこう」

加害者にも被害者にもなった自分
将来の夢に関わる話と思い、昨日は手を止めて聞いていました。
中学の頃、私は被害者にも加害者にもなりました。3年という時間の中、2年半は被害者に、3ヶ月ほどは加害者になりました。
中学から私立に行ったことで、身近にいる友人が極端に減り、1から交友関係を作りました。その中で、クラスメイトの1人がクラス内で窃盗事件を起こしたことで、その子がハブられることになりました。その頃の私は、どこのグループにも入っておらず、フラフラしていたため、呼ばれれば喋っていました。こんな風だったため、私がその子と喋ろうとすると、誰かが私を呼び、孤立させようとしていました。勿論、その子がハブられていると感じてはいましたが、仕方がないと考えていたこともあり、行動に移せませんでした。
その子が転校してからというもの、誰かをいじめることに快楽を覚えた人たちによって、私がターゲットになりました。それからというもの、無視は当たり前。グループワークをすれば私はいないものとして扱われ、席替えをすれば隣の人に舌打ちをされ、何をするにも批判や悪口はつきものでした。そんなことが続き、いじめられる要素が増えました。
そんな私をみかねた母親が半ば強引に公立への転校を決めました。ですが、転校したのは3年生の11月。異様ですよね。だから、いじめられたのだと思います。私自身、耐えられなくて、でも、行かなきゃいけない理由があったので、行きました。苦しくて、辛くて、死にたくもなりました。

今は、トラウマになったこともあります。ビクビクしてしまうのもなおりません。顔色を伺っていないと過ごせないのも事実です。でも、今は良い友人に恵まれています。訳あって、私をいじめていた人たちと同じクラスですが、楽しいと思えます。些細な変化でも気づいてくれる友人に、本当に感謝しかないです。

リをン
女性/18歳/岐阜県
2023-10-24 18:19


COCO教頭「まず、RN リをンが加害者側にまわっていたって言うことって、すごく勇気がいるじゃない。でもきっと、両方の気持ちを知っているからこそ、言えることだと思う。だからといって、肯定はできないけど、どういう理由にせよ、いじめる側っていうのにまわっちゃいけないと思うけど、自分を守るためっていうこともあったと思うんだよね。
結果的に、いじめをしていた側がクラスにいたとしても、別の大切な友達っていう存在に助けられて、今は楽しいって言えているから、そこは救いでもあるなって思った」

こもり校長「そうだね。しかも、すべてを断ち切ることも、関係性を断ち切ることも、今までの自分を断ち切ることも絶対に出来ないと思う。その中で、何か楽しいと思えるものが、自分以外のものから、自分以外の人から受け取れているっていう、そこのアンテナみたいなものが大切だなって思う。
こうやって昔のことを話してくれたことが、今につながってはいないというのも、1つの明るい部分でもあるし、今のRN リをンが話せるってことは、自分の中で、1つの“章”に出来ているのかなとも思う。
トラウマもまだ残っているのは事実だと言ってくれたけど、その中でも、きっと明日は来るだろうし、明日がまた少しでも楽しいと思えたらいいなって思う」

むつー 静岡県 16歳

こもり校長「ありがとうね、電話してくれて。
今からいろいろと話していきたいと思うんだけど、ホントにいろいろ聞いちゃうこともあるからさ、嫌だったり辛かったりしたら、無理に話さなくていいからね。むつーの話、聞かせてもらっていい?」

むつー「はい」

こもり校長「今何か、むつーのなかで、“しんどい”“辛い”っていう気持ちがあるの?」

むつー「はい。部活で、同級生との空気感がちょっと辛いです

こもり校長「どういう空気感が辛いんだろう?」

むつー「自分がいるけど、その場にいるんですけど、ないものに扱われるというか。輪に入ろうとしても、軽くあしらわれるみたいな感じです」

こもり校長「それは、突然始まったことなの?」

むつー「私は中高一貫校に通っているんですけど、中学の時にもそういうことがあって。主にしてきた子が高校で別の部活に入って、いなくなったと思ったら、中学の時は傍観していた子が、次は主となってやってきたって感じです」

こもり校長「じゃあ、むつーは、中高同じ部活に入っているってこと?」

むつー「はい。中高、剣道部に入ってます」

こもり校長「中学の時とは違う子が、高校に入ったら、無視したり、仲間外れみたいなことをしてくるってことか」

むつー「はい」

こもり校長「むつーが今、感じていることだったり、こういうことが起きているってことは、誰かに話したりはできているの?」

むつー「なんか、親に話すのも、恥ずかしいっていうか、申し訳ないっていうか。不甲斐ない感じがするし。中高いじめられているので、今まで、そんな先生に言っても相手にされなかったので、なんか言っても無駄かな〜、みたいな感じがあって、言えてないです」

こもり校長「親に何かを言うことは、どんなことであっても、俺は“なさけない”とは思わないよ。でも、たぶんむつーが感じていることがあるから、そういう風に思ってしまうっていうのはあるんだろうけど。そこに至るまで、“親にまで話せない”となったのには、小中の時代の事もあるんだと思うけど。その時は話せていたの?」

むつー「小学校のころは結構話せていて、中学校のときはポロっとこぼす程度っていうか、若干愚痴るみたいな感じでしたね」

こもり校長「その時はどうだったの?」

むつー「なんか、“相談に乗ってくれた”というか、乗ってはくれたんですけど、その後、すごい気ぃ使っているな、みたいな感じの雰囲気があって」

こもり校長「そうか。むつー的には、それを話してスッキリするというよりは、どっちかというと、親が気にする雰囲気の方が耐えられなかったんだ?」

むつー「はい」

こもり校長「先生には?」

むつー「そうですね。中学の時に言ったんですけど、“思春期の女子特有のいざこざだね”みたいな感じであしらわれて」

COCO教頭「そんな言い方したんだ……」

むつー「小学校の時は、“あなたにも非があるんじゃないの?”みたいなことを言われて。なんか先生が信用できないな、みたいな感じになってしまって」

こもり校長「それはなんか…許せないな〜。“特有の”ってなんだよ。“非がある”んだったら、全部自分が背負えばいいのかよって。それは信じられなくなってもしょうがないよな。話したくないよな、そんなの」

むつー「はい」

こもり校長「しかも、中高一貫だから、今も先生いるわけでしょう?」

むつー「そうですね」

こもり校長「まあ、でも、先生が変わろうとも、話そうとは思わないよな〜」

むつー「はい」

こもり校長「部活以外はどうなんだろう。クラスでは? 友達で一緒に喋る子とかいるの?」

むつー「私、初対面の人とはすぐに仲良くなれるんですけど、その後に、深い関係というか、親友にはなれなくて。だから、移動教室とかグループ作るときとかが結構辛いというか」

こもり校長「分け隔てなく話せるけど、そこからどうしようかっていうね。わかる、俺もそういうタイプ。どうしたらいいかわからないんだよね。話せるんだけどね、話を振ってくれれば。それも、適当にあしらってるわけでもないしな」

むつー「はい。難しいとこだな〜と思いながら…」

こもり校長「すごいわかる。俺もそれは難しいと思っている。むつーの中でさ、今、すごいしんどいなって思うことはなに?」

むつ―「他の人と同じように、他のクラスの人と同じ感じで、みんなでワイワイなれない自分自身も嫌だし。部活の同級生の雰囲気も辛いです」

こもり校長「部活は、剣道は好き?」

むつー「剣道は競技自体は好きですし、先輩もいい人たちなんで、好きなんですけど」

こもり校長「でも高校に入ってからは、それを誰にも伝えられることもなく、何か月も頑張ってきたんでしょう?」

むつー「はい」

こもり校長「先輩たちはむつーのしんどい気持ちとか知ってるの?」

むつー「たぶん、うすうす察しているっぽい先輩が1人、いらっしゃる気がします」

こもり校長「だからといって、そこに話そうって気にはならないでしょう?」

むつー「はい。心配かけちゃうしなって思いながら…」

こもり校長「いろいろ話したり、一緒に遊びにいったりもしたい?」

むつー「はい、したいです」

こもり校長「クラスの子と遊びに行ったりとかもないの?」

むつー「はい、あんまりないです」

COCO教頭「部活は休まず行けているの?」

むつー「部活も休まず行ってますし、学校も1回も休んでないです」

COCO教頭「すごいよ」

こもり校長「いや、すごいよ!」

COCO教頭「部活に没頭している時はどういう気持ちなの? 忘れられたりしているの?」

むつー「稽古で打ち込む相手が先輩だったりする時は、もう必死になってて、忘れるみたいな感じなんですけど。組む相手が同級生になると、やっぱちょっと辛いです」

こもり校長「なんか、つっこんで絡むのもイヤだしな〜」

むつー「はい」

こもり校長「本当は楽しく部活もやりたいだろうし。さっき、人と深く接するのが得意ではない、という話があったけど、それって、自分のことを1個置いて、周りの人のこと考えちゃうから、みたいなこともあると思うの。先輩に対して、自分の気持ちを言うと、もしかしたら悩ませちゃうかな〜とか。親に言ってしまったら、気を遣わせてしまうかなあ、とか。1個自分を置いて考えてしまうってところがあると思って。それってネガティブなことじゃなくて、すごく優しい心だと思うのね」

むつー「はい」

こもり校長「本当にそう思うの、俺は。だからこそ、辛くなるんだと思うし。優しく優しくしていると、どうしても心が柔らかくなっちゃうからさ。全然尖っていないものにぶつかっても、心に傷がついちゃったりとか。深く傷がついちゃったり。
すごく柔らかい状態のまま、むつーがいるから。
でも、戦おうと毎日している姿勢は、俺はすげーと思うんだ。俺、今一緒に話していても、すげーいいヤツだなって思うもん。で、そんなに話せないって言っていたのに、こんなにいっぱい俺たちに話してくれたってことは、勇気をすげー振り絞って話してくれているんだろうな、とも思ったし」

COCO教頭「うん、すごいよ」

こもり校長「昨日、放送聴いて、書き込みしてくれたんでしょう?」

むつー「はい」

こもり校長「俺たちに、こうやって声を届けてくれたのがすごく嬉しい。その柔らかい心が今すごく傷ついているのに、俺たちにさらに心を広げてくれて喋ってくれたのがすごく嬉しいんだ、俺は」

COCO教頭「うん!」

こもり校長「で、周りの人に、どんな人たちがいるのかは、俺にはわからないけど、それでもやっぱり、周りにいる人は、むつーのその柔らかい部分に触れた時に、何か絶対に思うことはあると思うし。“辛い”っていうことを隠し続けられているのも、またそれは辛いのかもしれない」

むつー「はい」

こもり校長「だからといって、明日すぐに“わかりました! じゃあ、さらけ出します!”っていうのが、無理なのも、重々わかっている。でももし、今日俺たちに話してくれたその柔らかい気持ちが、明日少しでもほどけていたりとか、何かになってたら、もし少しでも違うことを思っていたら、明日の朝、親への“おはよう”っていう言葉を、親にかける言葉を、違う言葉にできるのかもなってすごく思っている」

むつー「はい」

こもり校長「だから本当に! 今、俺が言いたいのは、“ありがとう”。いやあ、辛かったな! しんどかったな! ずっと抱えていただろう? もし誰にも出せないんだったら、ちょっと俺たちに出してくれよ。明日、何があったかも教えてくれよ? 俺、絶対、また10時にここに来るから!
ありがとうな、ここに来てくれて。出会ってくれて。昨日、ここに来てくれてありがとう。まだまだ待っているからな! 明日もいるからな!」

むつー「はい……!」


♪  曖昧ミーマイン / Tani Yuuki




「Xで、RN さっとん。“周りの空気感ってそうじゃなかったとしても敵に見えて孤独しか感じなくて、苦しいんだよね…苦しいけど、話しても困らすだけだし……とか思う気持ちもわかるな…苦しくてもその場にいようとするの凄いよ”」

COCO教頭「辛い状況のなかでも、自分の出来ることをちゃんとやって抗っている強さがむつーにはあるから。そこは本当に自分のことを認めてあげてほしいなって思う」


先生が信用できない気持ち、めちゃくちゃわかります。簡単な言葉でまとめられてしまうけど、そんなに単純じゃないもんね。
無理に先生に話さなくてもいいんだよ。自分の信頼できる人で大丈夫だよ。自分が意見を聞きたい人だけに話をすればいいんだよ。

大丈夫、ひとりじゃないからね。

ブルーなアップルマン
女性/16歳/大阪府
2023-10-24 22:44


こもり校長「1人じゃないから! “1人じゃない!”と思ってほしいと思う。俺たちもいるし、こうやって生徒のみんなもいるし」

COCO教頭「ね、書き込みいっぱいくれて」

こもり校長「“これが1人じゃない!”と、むしろ届けたいと思うし。ここで待っているし。ここにいるから!」


むつーさん。親目線で言わせてください。親は何でも打ち明けてもらえることがどれだけ嬉しいことか。大好きで愛しているから何かあれば気を使うし、何でも一緒に戦うのが親よ! 大丈夫だから! 両親に話しましょう。
ママゴン52歳
広島県


COCO教頭「うん! 実際にお子さんを持っている方が、親目線で意見をくださるのはすごくありがたいよね」

こもり校長「いや、本当に! 俺も自分に子どもがいるわけでもなければ、そっちの立場になったことはないけど、母親の優しさは、もらってここまでこれたと思っているから。もしかしたらその優しさは、RN ママゴンさんが言ってくれたみたいな温かさであることは間違いないし。もしかしたら、むつーの家族が、気を遣っていると思うのかもしれないけど、そのくらい丁寧に触れたかったという証でもあると思うから。
かと言って、言わなきゃ! っていうことでもないよ。“言わない”も正解だと思うから。お互いの優しさが、どこかの中間で、きっと触れ合うときがくると思う。
RN ママゴンさんもありがとう!!」

COCO教頭「ありがとうございます」

y a n o 鹿児島県 16歳

こもり校長「学年は?」

y a n o「高2です」

COCO教頭「中2高2は! Do what you want!」

y a n o「OK!」

COCO教頭「ありがとう!!」

こもり校長「今から、y a n oと、いろいろ話していくけど、自分の中で話したくないことがあったら無理に言わなくていいからね」

y a n o「はい」

こもり校長「今、感じている、y a n oの辛いこと、聞かせてもらっていい?」

y a n o「去年高校1年生の時にいじめられて、学校をやめてしまったんですけど。通信制の高校に行って、環境を変えれば、また前みたいにいろんなことを頑張れると思っていたんですけど、今でも学校に行くのが不安になったりとか、怖くて眠れない日もあって。どうしたら、いじめられる前みたいな生活が出来るのかなって思っていることが辛いです」

こもり校長「通信制の高校に編入したのはいつごろなんだろう?」

y a n o「今年の4月からです」

こもり校長「新学期が始まるタイミングだ。思い出させちゃうことになっちゃうけど、高校1年生の時にいじめられてたっていうのは?」

y a n o「もともと、イジリみたいなのから、だんだん悪口かな、みたいな感じになってきて。最後はものを隠されたりとか、いじめなんじゃないかなって思うぐらいになってきて」

こもり校長「その高校は、中学の友達とかいたの?」

y a n o「誰もいなくて。私の中学からは1人しか行ってなくて」

こもり校長「じゃあ、本当に初めましての友達ばかりだったんだ」

y a n o「そうです」

COCO教頭「クラスで喋れるような子はいなかったの?」

y a n o「もともとその子が、すごい仲良くしてくれていて。仲がいい友達だったんですけど、だんだん悪口を言われるようになってから、ちょっと話を聞いてくれる子とかもいたんですけど、あんまりがっつり相談できる子とかはいなかったです」

こもり校長「じゃあ、辛い気持ちや、こういうことが起こっているってうのは、なかなか誰にも言えず?」

y a n o「中学校の頃の友達とかには言えてたんですけど、その子も学校があったり、忙しかったりするので。なかなか相談は出来ませんでした」

こもり校長「学校が違うからな〜。中学の時とかはどうだったの?」

y a n o「中学校の時は、ほんとにいじめとかもなくて。友達とふざけあったり、すごい楽しかったんですけど、高校からそういうのが始まりました」

こもり校長「その高校はなぜ選んだの?」

y a n o「もともと勉強が好きで、ずっと憧れてた高校だったので」

こもり校長「勉強ができる高校を選んだんだ。じゃあ、今は? 通信制の学校は入学した高校とは違う学校?」

y a n o「はい」

COCO教頭「通信の高校ってどのくらい通っているの?」

y a n o「いろいろなコースがあるんですけど、私の場合は、週5回、平日は毎日通うコースなんですけど。結局今も全然行けずに、2週間に1回、行けているかな、ぐらいです」

COCO教頭「行こうって思ったら、夜は不安で眠れなくなっちゃうんだ?」

y a n o「はい」

COCO教頭「寝れない以外に辛いことある?」

y a n o「もともと自分がすごい憧れていた学校だったっていうのもあって、街中で制服とか見てると、すごい悲しくなっちゃうっていうか…。なんでやめちゃったんだろうなって。すごい苦しくなる」

COCO教頭「キラキラして見えるしね」

y a n o「はい」

こもり校長「y a n oの中では、今まで出来ていたことが出来なくなっているみたいな、うしろめたさはある?」

y a n o「すごいあります」

こもり校長「ぜんぜん違う理由なんだけど、俺もね、高1の時、全日通っていて。高2から通信に行ったのよ」

y a n o「そうなんですか!?」

こもり校長「高2の5月ぐらいに通信に行ったの。もともと高校1年生の時は、毎日制服を着て学校行ってたのが、急に学校に通わなくなって、制服着る機会がなくなって、街ですれ違う子たちが制服を着ているのを見ると、すごくうらやましかったりとか、同い年の子たちが何かをしているのがすごくうらやましく見えた時期があったの。で、正直、通信っていうところに編入してしまったっていう選択をした自分に、後悔した時期もめちゃくちゃあって。もしかしたら、頑張れたんじゃないだろうか、とか。自分が我慢すればこんな思いをせずにすんだんじゃないかって、すごく思って。今、y a n oの話を聞いた時に、その時に感じた自分の気持ちを思い出したの。
で、そう思った時に、今の質問になるんだけど、やっぱりうしろめたくなるよな? 自分がもっと頑張れば出来たんじゃないかなって思う時もあるんじゃない?」

y a n o「毎日のように思ってます」

こもり校長「ただ、自分が頑張れてないだけじゃないかって思っちゃうでしょう?」

y a n o「はい」

こもり校長「ただな、そうじゃないからな! 今はそう思っちゃうかもしれないし、環境が変わったりとか、自分が思い描いていた進む先と違う未来が来ちゃって、“あ〜自分なんてダメなんじゃねーかな”みたいな。もしかしたら、これから先もう、ずっとダメダメな未来がくるんじゃないかって不安に思う時があるんじゃない?」

y a n o「はい」

こもり校長「そんなことないぞ!! 君はダメなヤツじゃないからな。ダメでそこにいるわけじゃないからな!
頑張れてないわけじゃないから。頑張れてそこにいるんだから。ダメな未来が来るはずもないよ。頑張って未来に進んでいるんだから。
たくさん後悔すると思う、これから先。時には人を恨むこともあるかもしれない。“なんなんだ、アイツ!”って。イジメてきた子たちに、イジメてきた子たちを。またそこに向かい合えなかった自分を、恨む日がくるかもしれない。“ふざけんな!”って。
今、実際、どう思っている?」

y a n o「あの子と同じクラスじゃなかったら、なんか自分ももっと…ちっちゃい頃から、その高校でいろんなことしたいなってずっと思っていたので。自分も出来たんじゃないかなって、ずっと思ってます」

こもり校長「その気持ちは間違いじゃないからな。その気持ちに飲み込まれてしまう時があってもそれは嘘の気持ちじゃないから。こんなこと思っちゃう自分なんてって思う日も来るかもしれない。でも間違いじゃないから! 悔しいだろう!?」

y a n o「はい」

こもり校長「今までなかなかその気持ちも言えてなかっただろう。今日、書き込みも読んで、俺、今、すごい嬉しくなっているんだよ。掲示板に書き込んでくれていたんでしょう? でも出る勇気がなくて、電話も断ってたんでしょう? でも、今日、来てくれたわけでしょう? 頼む、思うこと、言ってくれよ!
俺はずっと言えなかった。大人になってから、その場所を離れてからその気持ちに気付いたし。その気持ちが本当に自分の気持ちなんだっていうことを自覚するのに、ちょっと時間がかかった。
でも、こうやって勇気を持って出てきてくれたなら、なんか思うことがあるんだったら、伝えてほしい。君の声が聞きたいと思っている。今、何か思うことがあったら、もしよかったら俺たちに聞かせてくれない? 今、なにが不安?」

y a n o「将来とか、ずっと今みたいに、電車に乗るのが怖かったり、人の視線が怖かったら、社会に出た時にやっていけるのか、不安です」

こもり校長「そんなことないぞ! お前がこの世界で戦えないという証明じゃないからな、それは。逃げたっていいんだよ! 離れたっていいんだよ! 諦めないために、そうするんだから! まだ全部、諦めてないだろう?」

y a n o「はい!」

こもり校長「今、この状況になっても、学校に行きたいと思って。行けなくても、心臓がドキドキしたり、不安で眠れない日があっても、明日、学校行ってやろうって思っているだろう?」

y a n o「はい」

こもり校長「諦めないために、そうやってるんだよ。y a n oが悪いわけじゃないよ」

y a n o「はい」

こもり校長「大丈夫だから!」

y a n o「はい! ありがとうございます」

こもり校長「来る未来が怖いよ。俺だって怖いし。よく頑張ってるな。めちゃくちゃ頑張ってるよ、y a n o。なんの嘘いつわりもなく、めっちゃ頑張ってるよ! 何か出来なくなっている自分を責めなくて大丈夫だから。何か出来ないか、戦っているy a n oは、カッコいいから。悔しい思いもいっぱいあると思うけど、それも全部ひっくるめて、ホンモノのy a n oだから。よかったら一緒に言わせてくれよ!
悔しいな! こうなって!」

y a n o「悔しいです」

こもり校長「な! 明日も頑張りてーな!」

y a n o「はい」

こもり校長「でも、まだまだやりたいと思うよな。もっといろんなことしたいよな?」

y a n o「はい」

COCO教頭「y a n oさ、途中で入ってきて申し訳ないんだけどね。なんかすごい、もうめちゃめちゃすでに頑張ってるy a n oだから、たぶん、全部一度に頑張ろうと思っちゃってると思うんだ。勉強も頑張りたかったり、学校も今、2週間に1度しか行けてないっていうのも、悔しさにあふれていると思うんだけど、全部を一気に頑張ろうと思わなくていいからね。
例えば、明日もし、学校行こうって今、決めてくれたんだったら、明日、行ってみた時に、この1日を、まずは1日頑張ろうって。行けなかったとしても、行けなかった日、家で過ごしたりさ、もしかしたら、お母さんやお友達と過ごした日でもいいんだけど、その1日をしっかり頑張って生きる。先の先までずっとずっと考えて、全部頑張んなきゃってなったら、私も結構完璧主義なところがあるから、一気に全部片づけようと思って、いっぱいいっぱいになってパンクしちゃうのよ。でも、まずは、今日生きている自分と向き合うっていうことを頑張っていったら、1日1日、結構あっという間に過ぎるよ。だから無理に、“これもこれもしなきゃ!”って自分の首を絞めるようなことはしなくて大丈夫だからね」

y a n o「はい、ありがとうございます」

こもり校長「y a n o、俺たちが隣に座らせてもらってもいいかな。明日、電車に乗る時とか、学校に行って席に座ったりとか、朝、起きた時でもいい。俺たちが横にいるって。思い出さなくていいよ、しんどくなったり、周りの目が気になるってなった時に、俺たちが横にいさせてもらってもいい?」

y a n o「はい」

こもり校長「俺、隣に座っているから」

y a n o「ありがとうございます」

こもり校長「同じ思いになるから! もしよかったら、さっきみたいに、同じことを叫ばせてくれよ。“悔しいなー!”とか、“頑張るぞー!”とか、また叫ぶからさ。この学校の生徒全員もいるから! そしたら、ひとつクラス、もう出来ちゃうから! 一緒に学校生活、送らせてくれないか?」

y a n o「はい! お願いします!」

こもり校長「じゃあ、明日も一緒に学校しよう!」

y a n o「はい」

こもり校長「そして、学校やった後、またこの学校で話しあおうや。みんなで」

y a n o「はい!」

こもり校長「一緒に頑張ろうな!」

y a n o「はい」

こもり校長「勇気出してくれてありがとう!」

COCO教頭「ありがとう」

y a n o「ありがとうございました!」

こもり校長「君の心の声、聞かせてくれてありがとう! また、明日な!」

y a n o「はい!」


♪  夕凪詠草 / クレナズム


COCO教頭「綺麗事かもしれないけど、ここに、SCHOOL OF LOCK!に居場所がちゃんとあるってことを忘れてほしくないし、きっと昨日も今日も、SCHOOL OF LOCK!を聴いてくれている生徒の中で、“何か私も助けになってあげたい”とか、“勇気を出して掲示板を書いてみよう、それが誰かの背中を押せるとか寄り添いになるんだったら私も書き込んでみよう”っていうメッセージが、今、掲示板にあふれていて。忘れないでほしいな」

こもり校長「いや〜、悔しいなー! くそー! くっそ〜〜!!」

COCO教頭「校長、明日もやっていきましょう」

こもり校長「さあ、明日も…明日も、生徒のみんな頼む! SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時にふたたび開校!」

COCO教頭「起立! 礼!」

こもり校長&COCO教頭「また明日〜〜〜〜〜!!!!」


♪  ほたるのうた / リュックと添い寝ごはん



今日の黒板



今回の黒板はナシ!最後まで生徒と話をしていきました。




こもり校長の放送後記

寒くなってる。毎日寒くなってる。
風邪ひくなよ。明日も来い!!


COCO教頭の放送後記

We want to see you tomorrow.

この後記の放送を聴く

聴取期限 2023年10月31日(火)PM 10:00 まで

Music 2023.10.24 PLAYLIST

    22:07
  • 22:26
  • 22:29
  • 22:51
  • 23:01
  • 23:46
  • 23:51

いじめを相談して「あなたにも非があるんじゃないの?」先生は信用できない、親にも言えない16歳の声

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55)。10月24日(火)は、「今夜も君の話を聞かせてほしい」と題して放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、いじめにあっているという16歳のリスナーと電話をつなぎ、いま抱えている気持ちを聞きました。そのやり取りを、抜粋して紹介します。その前編。

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    宮世琉弥

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    乃木坂46(井上和)

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